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by aqua_koringo
| 2009-02-14 01:06
| dayss
Aqua Timez 『Velonica』
08年を代表する大ヒットシングルとなった『虹』に引き続き、映画主題歌となりこちらも話題になった『夏のかけら』をリリースしたアクアタイムズ。間髪入れずに次々にヒット曲を送り出した彼らの09年第一弾シングルは、人気アニメ『BREACH』オープニングテーマとなる『Velonica』だ。
プレイボタンを押した瞬間から流れだす疾走感あふれるソリッドなサウンドに乗るメッセージには、悲しみ、憂い、切なさがぎゅっと詰め込まれている。この曲の主人公は、誰にも言えない悩みを抱えながらも、必死にポジティブなふりをして前に進んでいる。しかし、周りに幸せを与えながらも、自分の中ではなにか消化できずに抱え込んでしまう…。まるで歌詞を書いている太志の心境なのではないかとおもえるほどリアルで痛々しい、だからこそ共感できるメッセージになっているのだ。強いフリをしなくてはいけない環境にいるからこそ、自分を奮い立たせることができる。でも、その分、本当は苦しくて、辛い自分は隠さなくちゃいけない…。そんな葛藤に踏みつぶされそうになりながらも、必死に生きる姿は、とても不器用だからこそ、愛らしい。だからこそ、聴き終えた後、心にじんわりとその余韻を残すのだ。
そしてこの主人公に付けられた名前は『Velonica』。太志が主人公に名前をつけようとしたときに、ぴったりとはまったのが“ベロニカ”という響きの名前だったと言う。そして2曲目に収録されているのは一転、キーボードとエレキの静かなインストが印象的な『奏であい』。恋愛の距離感がわからずに、離れてしまった元・彼女を想う切ないラブソングだ。失いかけて、はじめて本当に大切なものが何かを知るというのは、どんなことにも当てはまること。どうしてか当たり前と思ってしまうような、当たり前ではないことを思い出させてくれるミディアムチューンだ。最後の「僕は忘れてくのかなぁ」というフレーズが、心の奥にそっと落ち、じんわりと沁み込んでいく。
3曲目の『薫』は、ワルツ調の心温まるナンバーだ。歌詞こそ少ないが、優しい彼らの想いがぎっしりとつまったこの曲は、『Velonica』と『奏であい』で熱くなった心をそっととかしてくれるような楽曲に仕上がっている。
1曲1曲がとても色濃く、個性的な楽曲に仕上がっている今作。1曲ずつではなく、3曲を一度にじっくり聴いてみてほしい。通して聴けば、それぞれの楽曲で得た感想とは、また違った想いが芽生えるはずだ。 text:吉田可奈
物語のように語りかけてくれてる太志さん。
頑張ってる Aqua Timez のみんな 強くなくていいよね。。。
「愛おしい」って言葉がぴったりです。
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by aqua_koringo
| 2009-01-17 03:42
| aqua